型 (type) は変数の種類を示します。C の変数は必ず型を持ちます。整数または小数を表すいくつかの基本型があり、さらにそこから派生するポインタ、配列などの派生型があります。「変数の宣言」も参照してください。

基本型

表記 バイト 符号 備考
char 1 符号の有無は -j で変更可能
signed char 1 既定では char と同じ
unsigned char 1
short 2
signed short 2 short と同じ
unsigned short 2
int 2
signed 2 int と同じ
signed int 2 int と同じ
unsigned 2
unsigned int 2 unsigned と同じ
long 4
signed long 4 long と同じ
unsigned long 4
float 4 浮動小数点数
double 8 浮動小数点数
long double 8 浮動小数点数。Light C では double と同じ
void - - 不定または不在を表す。void* p はポイント先の型が不定のポインタを表し、void f() は戻り値のない関数を表します。

派生型

ヘッダー ファイルで typedef を使って定義されている型

表記 定義ト ファイル 備考
size_t unsigned int stddef.h 長さ
wchar_t unsigned short int stddef.h
ptrdiff_t int stddef.h ポインタの差
fpos_t long stdio.h ファイル内の位置
div_t (構造体) stdlib.h div() で使用
ldiv_t (構造体) stdlib.h ldiv() で使用
clock_t long time.h Light C ではミリ秒を表し、clock() で使用される
time_t long time.h Light C では GMT 1970/1/1 からの経過秒数を表し、time() などで使用される
tm (構造体) time.h 時間を表し、mktime() などで使用される
sig_atomic_t int signal.h 単一のマシン命令で読み書きされることが保証される型
jmp_buf (構造体の配列) setjmp.h setjmp() で使用
REGS (共用体) dos.h プロセッサのレジスタを表し、int86() などで使用される
SREGS (構造体) dos.h セグメント レジスタを表し、int86x() などで使用される