デバッグ情報ファイル

Light C 1.1 以降または Light Macro Assembler 2.2 以降で /zh を指定してコンパイルまたはアセンブルすると、テキスト形式の dbg ファイルが生成されます。この dbg ファイルには、ソース行や各種ラベルと実行イメージ (hex、exe、com など) との対応関係が記載されます。

この機能は、特定の他社のデバッガと共に使用するために追加されたものなので、2005/10 現在、一般ユーザーの方には関係ありません。ただ、この情報を利用する独自のツールを作ることなどは考えられます。

デバッグ情報ファイルは「レコード」の連続です。各レコードは改行 (0D0Ah) で区切られます。
レコードは「フィールド」の連続です。各フィールドはタブ (09h) で区切られます。
フィールドは、「フィールド名」、コロン (:)、および「値」から構成されます。
一部の値は数値を表します。数値は 10 進数か 16 進数で、16 進数の場合は先頭に「0x」が付きます。
先頭がセミコロン (;) の行は、コメントです。

例

次は、Light C for x86 に付属のサンプルプログラム prime.c を /zh でコンパイルしたときに生成されるデバッグ情報ファイルの一例です。

; Debug Information File for LASM/Light C
VER	V:1
FILE	L:23	F:prime.c
N	L:6	A:0xC
N	L:7	A:0x11
N	L:8	A:0x16
N	L:9	A:0x18
N	L:10	A:0x1D
N	L:11	A:0x1F
N	L:12	A:0x27
N	L:13	A:0x34
N	L:14	A:0x37
N	L:16	A:0x39
N	L:18	A:0x45
N	L:10	A:0x48
N	L:20	A:0x4A
N	L:8	A:0x4D
N	L:22	A:0x53
N	L:23	A:0x5D
GS	S:a1?	T:A[4].I1	A:0x0	C:FS,TMP
GS	S:a2?	T:A[2].I1	A:0x4	C:FS,TMP
PROC	S:_main	T:C	A:0x0	B:0x63	ZA:0	ZC:2	ZL:6
LS	S:found$	T:I2	O:-6
LS	S:trg$	T:I2	O:-4
LS	S:dvsr$	T:I2	O:-2
GS	S:top_1	T:C	A:0x18
GS	S:top_2	T:C	A:0x1F
GS	S:els_3	T:C	A:0x39
GS	S:ent_2	T:C	A:0x48
GS	S:bot_2	T:C	A:0x4A
GS	S:ent_1	T:C	A:0x4D

参照