アセンブラ プログラム例

ここでは、「Hello !」と表示するだけの簡単なプログラム例をお見せします。

アセンブラ プログラムを作成するときは、次の 2 つの選択肢があります。

これらの組み合わせによって、4 種類のプログラムを書くことができます。ここでは、この 4 つの方法のそれぞれを使って「Hello !」と表示するプログラムを作成してみます。


スタンダードな EXE プログラム

多くのプログラムは EXE 形式です。EXE プログラムでは複数のセグメントを定義できるので、COM 形式よりもソースコードが複雑になりますが、64KB を超えるプログラムでも作成できます。


スタンダードな COM プログラム

COM プログラムはソースコードが簡単で実行ファイルのサイズも小さくなります。ただし、その代償としてプログラム サイズは合計 64KB 以下でなければなりません。一般にプログラムの大半は EXE 形式で作成されますが、アセンブラのプログラムは小さなものが多いので、COM 形式もよく使われます。


簡略化セグメントを使った EXE プログラム

簡略化セグメントを使ってプログラムを記述すると、セグメントの細かな定義を書く必要がなくなります。Microsoft C や TURBO C などの高級言語で作成したルーチンと同じセグメント構成になるので、そのようなルーチンとリンクする場合は便利です。市販本に掲載されているアセンブラ コードにも、この簡略化セグメントを使っているものがかなりあります。ただし、簡略化セグメントはソースコードの略記方法にすぎないので、スタンダードなソースコードでもまったく同じプログラムを作成できます。


簡略化セグメントを使った COM プログラム

簡略化セグメントは多くの場合 EXE 形式プログラムで使用されますが、COM 形式プログラムも作成できます。



※ これらはすべて 16 ビットのプログラムです。



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