32 ビット版について

1999 年 3 月に発売された Version 2.1 から、32 ビット環境で動作する 32 ビット版が付属しています。次の 2 ファイルです。

LASM32.EXE LASM.EXE の 32 ビット版
LIL32.EXELIL.EXE の 32 ビット版

なお、アセンブラやリンカ自体が 32 ビット版であるかどうかと、32 ビット環境向けのコードの記述とは、別の問題です。32 ビット環境向けのコードの記述方法については、「32 ビットプログラムの作成」を参照してください。

メリット

32 ビット版では、巨大なプログラムを開発できます。16 ビット版ではメモリ不足でプログラムをアセンブル、リンクできない場合は、32 ビット版を使用してください。定量制限値も 16 ビット版より緩和されています。

また、32 ビット版では、8+3 形式を超える "長いファイル名" を使用できます。

デメリット

32 ビット版は、通常の MS-DOS では実行できません。Windows 95/98 または Windows NT のコマンド プロンプトを使用する必要があります。ただし、これらを使って開発したプログラムは、16 ビット版を使用した場合とまったく同じように、MS-DOS でも実行できます。

上記の点を除き、16 ビット版と 32 ビット版は同じです。作成するプログラムが 32 ビット環境で動作するかどうかは、LASM/LIL 自体が 32 ビット環境で動作するかとは無関係です。LASM.EXE で 32 ビット用プログラムを開発したり、LASM32.EXE で 16 ビット用プログラムを開発することもできます。

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